【レポート】オープンソースソフトウェアと AWS〜 使う、作る、育てる 〜(AWS-49) #AWSSummit

【レポート】オープンソースソフトウェアと AWS〜 使う、作る、育てる 〜(AWS-49) #AWSSummit

Clock Icon2022.05.26

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こんにちは、枡川です。

今回は 2022 年 5 月 25 - 26 日の 2 日間開催されている AWS Summit Onlineのセッションレポートをしていきます。セッションのサマリーを理解し、興味があるセッションをチェックすることにご活用ください。また、セッションのアーカイブも公開されますので、詳細が気になった方は是非そちらをチェックして下さい。

セッション概要

AWS が EC2 をサービス開始してから 15 年。お客様はオープンソースソフトウェア(OSS) をその中核に使用してきました。AWS は OSS をお客様のために開発、貢献、そして革新を続け、OSS ソリューションを実行するための最高の場所とすることを目標としています。ビッグデータを発端とした歴史を振り返り、さらにコンテナを中心としたモダンソフトウェア開発・実行環境、マーケットプレイスによる展開を解説します。

登壇者

AWS パブリックセクター技術統括本部 エマージングテクノロジー本部 本部長 プリンシパルソリューションアーキテクト
荒木 靖宏 氏

セッションリンク

下記リンクからセッションの資料をご確認いただくことが出来ます。 なお、セッション情報を参照するためには AWS Summit Online 2022 への無料登録が必要となります。
オープンソースソフトウェアと AWS〜 使う、作る、育てる 〜(AWS-49)
※セッション資料は上記リンク先の「添付ファイル」タブからダウンロードすることが出来ます。

レポート

  • AWS のロードマップの 90~95%はお客様のニーズを反映したもの
    • OSS はお客様にとって重要なので AWS にとっても重要
  • EC2 が提供されてから 15 年
    • スタート時はマネジメントコンソールなし、インスタンスタイプは 1 つ
    • お客様が求めることとして下記が存在
      • インフラ構築したいのではなくアプリケーションを構築したい
      • インフラを要件に合わせて管理する
      • 迅速かつシームレスにスケーリングする
      • セキュリティは最初から考慮されている必要がある
    • 当時の EC2 で上記を実現するには ソフトウェアを使うしかなかった
      • OSS が使用された
  • Amazon としても OSS を開発、貢献、革新することを目標とした

OSS 事例:ビックデータ分析と Amazon EMR

  • 初期の AWS 環境ではビックデータ分析が大きなテーマ
    • Hadoop を使用しているお客様が多数存在
  • 2009 年に OSS ベースのソリューションとして Amazon EMR をリリース
    • オンプレで使用されていた Hadoop 用コードをそのまま使用可能
    • 現在は Spark, Fink, Hbase など様々な OSS 基盤ソフトウェアが実行可能になっている
    • 新しいバージョンのリリースから 60 日以内に追随することを目標としている
    • OSS を EC2 上で動作させた時と同じインターフェースで性能を向上させた
    • 実行基盤として EKS や Outposts に対応し、昨年 Serverless にも対応

OSS 事例:コンテナ実行環境

  • ローカル端末、ステージング、本番などによる環境差異トラブルを無くすための技術としてコンテナがある
    • 広く受け入れられた実装が Docker
    • Docker は Apache2.0 ライセンスの OSS
  • ログの保存先データベース接続先などの設定を各コンテナに教えつつ、システムとして複数のコンテナを動かしたい
    • AWS 上でコンテナをより大規模に使うために ECS を開発
  • システム全体を一貫性をもって信頼できる状態にするために、コンテナ実行専用 OSS である Bottlerocket を開発
    • Bottlerocket は個々のコンポーネントを逐一アップデートするのではなく、高い一貫性を持ってアップデートを行う
  • DevOps を実装可能にするサービスを包括的に提供
    • 多くの OSS とも併用可能
    • Prometheus と Grafana のフルマネージドサービスを提供
      • 本来、データの永続性の担保や可用性を高くすることが難しいが、管理を不要とする
  • コンテナを使うことで、AWS Region や キャリアネットワーク内、企業のオンプレミス等あらゆる場所でアプリケーションを実行可能になってきている
    • Local Zones, Wavelength, Outposts, ECS Anyware, EKS Anyware

まとめ

AWS の OSS への関わり方、考え方がわかるセッションでした。 考え方の紹介という部分もあり、実際のセッション動画を見ないと伝わらない部分も多いと思います。 気になる方は是非確認してみて下さい!

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